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アート ハミングバード

花のまわりを飛ぶハミングバードのように、アートのまわりを飛び回ります。

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藤田嗣治の全貌を知る展覧会-東京都・京都-

画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)の学生時代から晩年までの作品100点以上をも集めた充実した展示でした。代表的な乳白色の女性、大画面の戦争画、中南米への旅、自らが眠る教会の壁画など。公開される機会が少ない個人蔵作品が多いのも特徴的でした。

20180909 藤田 IMG_6499 コピー
左:2018年のパンフレット 《カフェ》(1949年、ポンピドゥー・センター)
右:2006年のパンフレット 《カフェにて(部分)》(1949-63年、個人蔵)

写真は2006年の生誕120周年を記念する東京国立近代美術館のパンフレットと今年2018年の没後50年を記念する東京都美術館のパンフレット。2点の作品は同じ作品と思ったらちょっと違いました。2018年はつるつるした紙、2006年は艶のないマットな紙、紙の違いによる印刷効果から印象も違っています。
いくつかバージョンがあるようです。中央の女性の右手をご覧下さい。指の形が違います。左手や頸の角度も違います。女性の頭の上にある数字、男性2人の位置などなど。
今年展示の作品《カフェ》は藤田自身が彫刻を施した額も見所です。

20180909 藤田 IMG_6501 - コピー
左:《私の部屋、目覚まし時計のある静物》(1921、ポンピドゥー・センター)
中:《サーカスの人気者》(1939年、島根県立美術館)
右:《すぐ戻ります(蚤の市) 》(1956、パリ市立近代美術館)

私が好きな作品は、モノに愛情を込めた描いた作品です。家具や室内にも描いたり、裁縫も得意だったらしく、手先が器用でつくることが好きな藤田の一面が見えるようです。絵画に魂を塗り込めた作品とは違って、アトリエや風景を描いた作品からは暮らしの温かさや軽みが感じられました。

藤田は20代でフランスに渡り、エコール・ド・パリの一員として活躍、第2次世界大戦中は多くの戦争記録画を描きました。戦後、フランス国籍を得て、壁画を描いたランスの礼拝堂に眠っています。

展覧会では8つの章で、藤田の生涯を追っています。
Ⅰ 原風景―家族と風景
Ⅱ はじまりのパリ―第一次世界大戦をはさんで
Ⅲ 1920年代の自画像と肖像―「時代」をまとうひとの姿 
Ⅳ 「乳白色の裸婦」の時代 
Ⅴ 1930年代・旅する画家―北米・中南米・アジア 
Ⅵ-1 「歴史」に直面する―二度目の「大戦」との遭遇
Ⅵ-2 「歴史」に直面する―作戦記録画へ
Ⅶ 戦後の20年―東京・ニューヨーク・パリ 
Ⅷ カトリックへの道行き 

【没後50年 藤田嗣治展】
展覧会特設ページ http://foujita2018.jp/
東京都美術館 2018年7月31日~10月8日
京都国立近代美術館 2018年10月19日~12月16日 

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Author:art hummingbird
アート、本、映画を中心に
見たこと、感じたことを伝えていきます。

ハミングバードは蜂鳥のこと、
体長は約6センチ、
蜂のように羽を動かして、
空中に留まることもっできます。

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